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1日目「長崎」


「ねぇ、そろそろ貴方、旅に出るべきなのよ」

そんな妖精さんの囁きを、夢うつつの状態で聞いた僕は、そそくさと携帯を取り出し、飛行機のチケットを手配したのでした。

それが2日前のこと。格安航空券を手配する間もなく、割引なんざチケットレスの1,000円程度だけ、バカ高い料金を払って飛んだ先は長崎でした。ってかなんで長崎なのかというと、本当は海外に行きたかったのだが、日程を寸前まで決めることが出来なかったため、「せめて異国情緒の溢れていそうな長崎にしたらどうかしら?」という妖精さんの言によるものなのです。

で、8月4日の朝、飛行機で名古屋から長崎空港へ。「長崎市内へはJRで行くんだよな?」と思いながら空港ロビーに行くと、高速船の案内の看板が!海路で行くのもオツなもんだと迷わず高速船乗り場へ。どうやらハウステンボスなど三つの行き先があるらしいが、地図がアバウトすぎてどこらへんに着くのかよくわからない。とりあえず時津(とぎつ)行きの船に乗ってみた。

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凄いスピードで突き進む高速船。約20分かけて時津港に到着。こりゃショートカットしてる分、電車で行くより早いんじゃねぇの?と思ったが、時津港から長崎市内へはまだまだ距離があるようだ。地元の小学生にバス停の場所を聞いて、それから結構な時間をかけて長崎駅に到着しました。うん、こりゃ間違いなく電車で行ったほうが早かったな。

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想像してた以上に長崎市内は栄えてた。長崎名物皿うどんを食べて市内観光を開始。路面電車の一日乗車券を買って乗り込む。

あ〜路面電車はいいなぁ〜、香港を思い出すなぁ〜。親切にも一日乗車券は路線図つきだったので、さほど迷うことなく移動することが出来ました。長崎西洋館を見てから原爆落下地点へ。ほら、もうすぐ原爆が落ちた日だし、憲法9条改正なんて話もあるから、僕らは核や戦争について勉強をしておく必要があると思うのよね。そしてもちろん追悼もしなくちゃいけないと思うのよね。

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右の黒御影石碑が落下地点。1945年8月9日11時02分、上空約500mで炸裂した長崎型原爆「ファットマン」は、数百万度とも言われる巨大な火球になり、一瞬にして長崎の街を焼き尽くした。そう、ここはまさしくグラウンドゼロ。今では美しい公園になっているが、ところどころに当時の傷跡が残されている。


次はすぐ近くの原爆資料館に行ってから、平和公園に行ってみる。

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ぶっちゃけ暑くて耐えられなかったから、冷房の効いているところに入りたかった。

原爆資料館では、焼け焦げた死体の写真、飴のように曲がった鉄や、ビデオなど、真実を伝える展示物を中心に構成されている。当時の悲惨が充分に伝わってくる。やはり韓国などとは違う、人形や自国民で芝居したビデオなどを中心に日本侵略の様子を伝え、愛国心の教育をする韓国や中国とは違う。うん、ちょっと問題発言。しかし戦争を知らない僕らの世代は、こういった戦争の傷跡に触れ、歴史を学ぶ必要があると思う。日本だけでなく、アジアやアメリカなど、世界の戦争の傷跡にも、機会があればできるだけ触れてみたい。実際この資料館には外国人もたくさんいて、英語で説明されたビデオなどを日本人以上に真剣に見ていた。アメリカ人だと思われるおばさんなんか、悲痛な表情で目頭を押さえながら、すっかり感情移入してたもんな。


しっかりと涼むことができたので、平和公園に行ってみる。記念式典の準備のためか、平和祈念像の周辺には立ち入ることができなかった。仕方ないので売店でライチソフトクリームを買って、路面電車に乗って出島ワーフに行ってみる。


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路面電車の中では、ハングルで書かれた地図を広げたコリアンカップルがいた。

そのカップルたちと一緒に出島電停で降りるが、どうやら目的地が違うらしく、一人で出島ワーフに向かう。

出島ワーフは飲食店が連なった施設。そこでみた看板「長崎名物トルコライス」・・・・トルコて・・・・なんで長崎なのにトルコやねん!というツッコミをせずにはいられないほどにデカデカと書かれた看板。しかし特に食事をしにきたわけでもないので、小休止をしていたら、

「あ、今日の宿、まだ取ってないや!」

と今さらながらに重要な事に気付く。今回は泊まるところなんて一切手配していないので、携帯を取り出し、iモードでホテルの検索、予約をする。これはなんともサイト管理人らしくITなやり方だよね。

ホテルの予約も済んだので、チェックインをしに行くことに。場所のわかりやすいホテルにしたので、すんなりと到着。荷物を置いてグラバー園に行ってみることにしました。




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路面電車の終点から、グラバースカイロードっていうナナメに動くエレベーターに乗ってグラバー園に向かいます。周りには普通に民家がたくさんあるので、生活の足としても利用されています。エレベーターの中で女子高生と二人きりになってなんとなく気まずい雰囲気に。

グラバー園は一言でいうと洋館お宅訪問。和風建築と洋風建築のコラボレート。小高い丘の上にあり、長崎港を一望できます。ねっぷりたっぷりと見学してたら日が落ちてきたので、戻ることにしました。来る時はエレベーターでしたが、帰るときは歩いて坂を下りるしかないようです。

「帰るときはここから帰るしかないんですか?距離はどれくらいあるんですか?」

行きのエレベーターは結構距離があったので、歩いて帰るのが不安になり、警備員に尋ねてみました。ほら、そこにタクシー止まってるし、すごく距離があったら大変じゃない。

「ほんの200mくらいですよ」

という警備員さんの言葉を信じて歩いて坂を下ります。うん・・・もうちょっと距離があったように思うんだけどな。でも、そんなに長い距離ではなく、充分歩いて路面電車の電停まで帰れます。



さて、食事でもしよっかなという時間になったので、日本三大中華街の一つである長崎新地中華街で食事をすることにしました。

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中華街は、横浜のしか行ったことが無かったから楽しみ。中華大好きな僕はワクワクしながら本格中華を食べにきたのでした。

おっ!なんか中華コスプレグッズとか充実してるねぇ。さてさて、どこで食べようかな?


・・・えーと、長崎の人たちゴメンなさい。まず、思ったより長崎の中華街は狭かった。いや、それは別にいいんですけども、それより何より僕が気になったのが、ほら、飲食店って、たいてい店先に料理のサンプルを出してるものじゃない。それがですね、どの店にも、どこの店にも、長崎ちゃんぽんや皿うどんが、威風堂々とメイン料理として展示されてるのな。

おいおい、待ってくれよ、俺は中華を食べに来たんだぜ。長崎名物もいいが、中華料理店なんだから中華で勝負してくれよ。

どこかに、長崎名物に媚びない中華料理店はないだろうか?そこが、そこが本当の中華料理を出してくれるところだ。

中華街の隅から隅までの店を覗き込むも、どの店もちゃんぽんちゃんぽん皿うどん。中華のみで勝負する漢らしい料理屋は見あたら無かった。仕方ないので適当にチャーハン食べてホテルに戻りました。


ホテルにはうまい具合にコインランドリーがあったので、汗だくになったシャツや下着を洗濯しました。なにしろ着替えは一着しか持っていないので、洗える時に洗っておかないといけません。いや、いくら僕でもこの暑さで2日連続同じ服とか着れませんから。


そんな感じで一日目は終わりました。さて、明日はどこへ行こう?

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