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「決・め・た! 沖縄の海にしよう!」

別にダイビングするわけでもなし、海水浴するわけでもなし、だからと言って一番落ち着けそうでもない。それなのにこのクソ暑い時期に南の島に行ってどうすんだよ。あそこはね、亜熱帯なんだよ亜熱帯!・・・・・・と思ったりもしたんだけども、気がつけば那覇行きの格安航空チケットを探していた。思い出せばあの時、もう日本は酷暑真っ只中。
この地方の岐阜県多治見市なんかでは、観測史上最高気温を更新して40.9℃とか、街を歩きながら熱湯コマーシャルしてるような灼熱地獄だった時期。

まあ、名古屋はそこまでいかないまでも、はっきり言って沖縄よりも気温が高い。
これはもう、むしろ半分避暑に行くような勢いで張り切って検索してたんですよ。

そしたらANAの那覇空港行きの片道正規料金よりも安い価格で、往復チケットとホテル一泊が付いてる激安パックを見つけたので、神速のクリックでおもむろに予約してみる。

でもこのプランは3泊4日でホテル1泊つき。で、あと2泊はどうするんですか?
と思いそうなものなんだけれども、例年宿なんてのは行き当たりばったりの現地手配なもんですから、さして気にせず出発しました。ちなみに出発の前の週には中華航空機が那覇空港で大炎上してた。もう我が身にも何かが起きるような気がしてならない。




あっさりと那覇空港に到着。
2時間50分くらいのフライト。沖縄はソウルよりも遠い。
沖縄県唯一の鉄道機関、『ゆいレール』というモノレールに乗って出発。
600円出して一日乗車券を買っておいた。通常200円〜290円だから、3回も乗れば元が取れる。一気に終点の首里まで行ってみよう。



ちなみに今回も荷物は着替え一着のみ、そしてリュックの内容量の大半を占めるノートパソコン。2両編成のゆいレールでは、さほど混んでないにしても座ることもままならなくて、さっきから背中が重くて仕方ないんですけども、車窓から見える街並、そして自然と海と雲。高い位置から見る景色は、思わず名古屋のリニモを思い出したんですけども、やはり沖縄の景色はそれよりも数段美しい。




そして首里駅に到着。
駅から出るなり「お兄ちゃん首里城行くの?」と風俗街のポン引きみたいなオッサンに声をかけられるが、僕はこういった輩は大嫌いなので誘いには乗らず街中を歩く。なにせ腹がへったので、首里城へいくよりも先に食事がしたかったし。

「さーて、今日の昼は沖縄そばが食べたいな〜」
とワクワクしながら食事どころを物色していると、ありますわ「沖縄そば」と書かれた看板があちらこちらにチラホラと。
よっしゃおじさんソーキそばなんかズルズルと食べちゃうぞ〜と思いながら店のドアに手をかけると、なんとそこには衝撃の文字が!

「旧盆のため休ませていただきます。」

なんだってぇーーーーー!

落ち着いて辺りを見回してみると、どうにも活気が感じられない。開いてる店が無い。
そこら中の店が絶賛休業中。ヘイ!みんな旧盆だから休もうぜ!みたいな有様。
首里城がありそうな方角に向かって歩きながら、ある店ある店覗いてみるんですけども、開いてる店なんかありゃしない。国道沿いの大型百貨店に客を奪われた駅前商店街みたいになってる。もう仕方ないから、かろうじて営業してたハンバーグ喫茶店で昼食をすませました。まさか沖縄くんだりまで来て、チーズハンバーグに舌鼓を打つとは思ってもみなかった。



まあそれでも腹も膨れたし、しばらく歩いたら思いのほか簡単に首里城についた。
なんだ、十分歩いてこれる距離じゃないか。変なオッサンに身を委ねるまでもない。







暑い、やはり沖縄は暑い。でも思っていたほどではない。
緑が多く風通しも良いので、気温が低くなる要素が多い。
山に囲まれた盆地やヒートアイランド現象が顕著な都心部に比べて過ごしやすい暑さと言えるだろう。それでも道行く人々のほとんどが手にミネラルウォーターなどのドリンクを持って、それを飲みながら歩いているのが真夏の沖縄クオリティ。僕もそれに習って、さんぴん茶(ジャスミン茶)を飲みながら首里城を見学してみた。



城内では琉球と首里城の歴史を世界や日本と並行させて学ぶことができる。
ウム、非常に勉強になった。
ほら、僕、シーサーって空想上の生物だと思ってたんですよ。
龍とか麒麟とか、メタルキングやセフィロスと同じ感覚でシーサーを見てたんですよ。
そしたらシーサーって中国から伝わった獅子がですね、獅子→しし→しさ→シーサーみたいな感じで変わっていったんですって。それに琉球の人は当然ライオンなんか見たことが無いわけなもんですから、胴体は見慣れた犬みたいになってしまったと、そういうわけなんですな。いやいやまったく、自分の無知っぷりが恥ずかしいですわ。




首里の小高い丘の上からさんぴん茶を(まだ飲んでる)たしなむ。
だんだんと日が傾いてきたので、とりあえずホテルにチェックインをして荷物を置きに行くことにした。ゆいレールに乗っておもろまちに向かう。




おもろまち付近は現在進行形で開発が進む副都心。
真新しい建物が多く、洗練された街並だ。DFSギャラリアや大きなパチンコ店、映画館などもあり、大雨や台風などで思うように観光できなくても、とりあえず時間を潰すこともできる。ホテルにチェックインして荷物を置いてから、三度ゆいレールに乗り、沖縄随一の繁華街、国際通りに行ってみた。



さすがに国際通りでは旧盆だからって休んでいる店は無い。
積極的に客引きをしている店員と多くの人通りがある。
沢山の土産屋があり、観光客向けに特化したような商店街に思える。
そんななか、多くの人通りのなかで特によく聞こえたのが中国語。
あっちこっちで若者グループや親子連れが大声で談笑している。
まあ、おそらく台湾からの観光客であろう。なにせここから台湾は近い。
台湾の人たちからしてみれば、一番気軽に行ける日本が沖縄なんだろう。

国際通りと名の示すとおり、欧米人(米軍関係者?)も多く、インターナショナルな大賑わいを見せているのだが、道を一本外せば信じられない寂れっぷりも見せてくれる。
少し入るだけで競争に敗れたのかもしれない商店が「ヘイ!どうせ客なんか来ないし旧盆だから休もうぜ!」みたいな感じでシャッターを下ろしている。
そんな繁華街の表と裏を憂いながら、食べたかったブルーシールアイスクリーム屋に突入。紅芋とマンゴタンゴのダブルを注文した。



もう、これ、やわらかくてメッチャうまい!
周りの人たちを見てると、どうやら店内でお行儀良く食べなくてはいけないみたいなんで店内の椅子に座って食べてたんだけど、食べ終わった後また注文しようかと思ったくらい。
まあ、沖縄県内にはアチコチにある店なので、今日はこれくらいにしといてやろう。

さて、日も落ちてあたりも暗くなってきたんだけど、そしたら気持ちいいくらいに一気に涼しくなってきて、なんだよ、亜熱帯って結構過ごしやすいじゃんとか思いつつね、足取りも軽くさんぽをしてたわけなんですよ。
そしたら『さーたーあんだぎー』を見つけまして思わず買ってしまったんですよ。
食べてみた感じは「昔風ドーナツ」。子供のころよく食べてたような懐かしい味がした。
これから沖縄そばを食べようかと思ってた時に、意外にボリュームのあるドーナツと、
なんと100円で500ccのお徳用コーラが普通に売ってたもんだから、もうそれで腹がいっぱいになってしまった。もうこれ以上食えそうにない。

それでも意地になってソーキそば食べてオリオンビールを飲み干してました。
一人で店に入ってるものですから、10人くらいが楕円形に並んで座れるテーブルで食べてたんだけど、後から「エクスキューズミー」と言って座ってきた大勢の中国人(たぶん台湾人)に完全に包囲されてしまった。こりゃあまりにも多勢に無勢、思いがけないところで僕一人が日本を背負って立ってるような状態にされてしまったんだけど、周りで喋られたところで何を言ってるのかさっぱりわからない。ここで僕が「めんそーれーワキそーれー」などと独り言をつぶやいたところで太刀打ちできるわけでもないので退散。
もう食べすぎで店を出たとたん全部リバースしそうになった。


さて、汗もかなりかいたし、ホテルで風呂でも入ろうかとおもろまちに再び戻ってみる。



DFSギャラリアが綺麗にライトアップされてて、キャンドルライトがガラスのピアスにはじけて滲むような光景。昼間の公園も同じようにライトアップされてて、時折大量の霧を噴出して辺りを幻想的に、しかも涼しくしてくれる。さすが新しい街だけあって小粋なことをしてくれるじゃないか。やっぱり何事にもちょっとした遊び心は必要だ。

そんなこんなでホテルの大浴場で汗をしっかり流して、部屋でサイト巡回して就寝。

こうして沖縄一日目の夜は更けていったのでした。










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