ソウル1日目
ひょんなことから韓国へ旅立つことになりました。またもや当たり前のように今回も一人旅です。 なにしろ団体ツアーというのが苦手な僕。今回は航空券とホテルを別々に予約し、個人手配の海外旅行となりました。 なにしろ自由気ままに行動することができますし、自分の力で異国の地を巡るというのが魅力なのです。
朝ガンバって早起きし、予定通りに名古屋空港国際線に到着。荷物を預けて出国手続きです。 まぁ、ここまでは実に手馴れたもので、携帯やらライターやら金属製のものをカバンに入れ、X線をかける機械を通して自分は金属探知ゲートをくぐります。ふん、こんなこと過去何度も経験済み。まったくの無問題。が、しかし 「ちょっとこちらに来てください」 ものの見事にセンサーに引っかかる僕。女性職員に呼び止められます。 で、身体のどこが反応したのか調べられるわけですが、最近は靴の調査もするらしく、靴を脱いでX線に通します。その間に僕はセクシャルな女性職員に身体を調べられるわけだ。どうやらベルトのバックルが反応したらしい。 「ちょっと触ってもいいですか?」 うん、好きなだけさわって。貴女ならむしろこちらからお願いしたいくらい。ベルトの裏側やズボンの裏側に何か隠してないか手を入れて調べる彼女。うん、なんか萌える。こんなことならもっと下のほうに何か入れておくべきだった。
「日本人かい?乗せていってやるよ」 タクシーの運ちゃんらしき人に声をかけられるが、最初からタクシーに乗るつもりなんざまるでありません。 「いや、バスで行くから」 と断り、バスターミナルでホテルのある明洞(ミョンドン)へ行くバス乗り場を探します。
と人に聞き、座席バスの切符(7000ウォン)を買ってバスに乗り込みました。「ミョンドン」という言葉だけでどうにかなるものです。
セーフティーボックスの使い方(パスワードのセットの仕方)がわからず、微妙に時間をロスしましたが、とりあえず新しくなったらしいソウル駅を見に行くことに。 地下鉄の窓口で「ツォンエックォン」と言って定額券を買いました。カタカナ読みでも結構通じるものです。「〜をください」の部分の韓国語を覚えていないのが足りないところですが、外国人ですし、まぁ許されるでしょう。
地下鉄で新村駅に移動します。ソウル駅で電車を待っていると、アジュンマ(おばさん)が僕に声をかけてきます、どうやら目当ての駅への行き方を教えて欲しいようです。何を言っているのかさっぱりわからないので、 「いや、わかれへん。わかれへんって」 となぜか関西弁で答えていたら、首をかしげながら去っていき、今度は近くの兄ちゃんに尋ねてました。
途中なぜだかわからないけど、婆さんに肩を殴られました。「アァ〜〜ア〜」とか言いながら、わざわざ人ごみをかき分けて僕のところに寄ってきて、後ろから肩を殴られました。何かをつけられたかと思いましたが、特に何もありません。シカトしましたが、婆さんは一体何を考えていたのか? 歩いているうちに線路にぶち当たり、線路をたどって新村駅に着いたのはいいんですが、オドゥサンの最寄り駅の金村駅を韓国語でなんて発音するかわからないし、ハングルで何て書くのかわかりません。悩んだあげく、あまり使いたくなかった手段「ガイドブックを見せて行き先を知らせる」という奥義を繰り出し、1200ウォンで金村駅までの切符を買いました。駅員さんが「クォンチョン、クォンチョン」と連呼していたので、金村の発音を確認。切符に書いてあった金村駅のハングルをメモしました。これでバッチリ、オドゥサンから金村駅に帰れるはずだ。
駅前でタクシーに乗り「オドゥサン ガ ジュセヨ(オドゥサンに行ってください)」と自信なさげに告げる僕。通じているのかどうかわからないが、北に向かって走り出します。ところがこのタクシー、メーターというものがどうやらついていない。も、もしや僕、ボッタクられちゃうかも?! 金村駅からオドゥサンへのタクシー代の相場はあらかじめ調べてあるので、とんでもない料金をふっかけてきやがったらキレてやろうと、怒りをあらわにして怒鳴ってやろうと準備してましたが、安全運転で回り道をすることもなく約20分ほどでオドゥサンのふもとへ着きました。さらに親切にも 「あのバスに乗って上までいきな(と言っていると思われる)」 とシャトルバスまで教えてくれました。 僕はサイフを取り出し「ナンボ?」と聞いたら「マン」とだけ。10000ウォン、相場です。いや、いい人だった。
北側は農村の風景。必死になって人の姿を探すが、夕刻という時間帯、天気が曇ってきて肌寒くなってきたためか人の姿を見つけられず。「あれが北かぁ・・・」という感想を抱きつつ、室内に戻り、北朝鮮で使われている家電製品や紙幣、服など様々な展示物をながめます。ジオラマなどもあって、韓国人のじいさんや若いカップルが興味深く見ていました。
バスの中では数人の韓国人がいます。それと日本人のおじさんが2名、BoAっぽい(髪型のみ)韓国人女性と一緒に居ました。流暢に日本語を話す女性で、おじさん達との会話も弾んでいます。僕は一人で無言のままで、ほどなくしてオドゥサンのふもとでおりました。その日本人のおじさん達、バスで来たのだろうと後からついていったのですが、そこで僕はショッキングな出来事に見舞われてしまいました。
たぶん閉館間際の時間だったんだろうか、展望台のシャトルバスの運行もそれで完全にストップ。もはや人の行き来など皆無で、人っ子一人いやしない。タクシーを捕まえようとしても、1台たりとて通りはしない。 どうしよう・・・どうやってソウルに戻ろう・・・・ 辺りをウロウロしてたら「BUSS」とだけ書かれた看板を発見。しかし時刻表が無い。これではバスがいつ来るのか、それとも来ないのか、それ以前にここは本当にバス停なのかさっぱりわからない。それでもそこで待つしかない。10分・・・20分・・・30分・・・40分・・・バスなんか一向に来る気配が無い。
「今日はここに泊まるしかないのか・・・・」 事前の情報で、「ラブホテルとビジネスホテルを兼用してるところが多いから大丈夫ですよ。安いですし。」と聞いていたので、最悪今日はここに泊まる羽目になるかもしれないと、「今晩ここに泊めてください」というジェスチャーの練習をしだした。何せ言葉が全く通じないので、ボディで表すしかないのですよボディで。 それでもやっぱり予約していたミョンドンのホテルに泊まりたい、っていうかソウルに戻りたい。あたりには飲食店どころかコンビニさえ無いのだから。 助けを求めようにも公衆電話が無い。 ・・・どうしろっていうんだよ・・・・ 駅まで歩いて行くか・・・ダメだ、そんなことしたらマジで行き倒れる・・・ 日も落ちてきたから寒い、半袖のシャツを着ていたことを再び後悔しながら、どうすることも出来ずにウロウロするばかり。こんな遠くまでやってきて路頭に迷うなんてあり得ない。泣きそうになりながらも50分ほど待った時、奇跡がおきました。オドゥサンのシャトルバスが通りがかって僕の前で止まってくれたのです。 「クォンチョン?クォンチョン?」と言ってきたので、金村駅に行きたいのか?と言っていると思い、 「クォンチョン」とオウム返し。運転手が「乗ってきな!」と合図してくれます。 同乗していた韓国人数名は運転手に告げてバス停もないところでそれぞれ降りていきます。僕も無事に金村駅に着くことができました。しかもタダで帰れた。はたしてこれがラッキーなのかどうなのかわからないが。
そんな天然ボケをかましていたので、明洞に着いた時には夜9時をとっくに過ぎていました。 なんか食事する気も失せてしまったので、明洞の繁華街をしばらく徘徊。公衆電話を見つけたので、明日に待ち合わせをする「ふなのり房」のふなのりさん(韓国在住の日本人女性)にTELをしました。ジェントルメンに無事ソウルに着いたことを報告しました。それから微妙に道に迷い、同じところを何度も歩きつつも、やけに細長いソフトクリームを食べたりしてたらトイレに行きたくなり、ホテルに戻ることに。 コンビニに寄ってビールやらよくわからん酒やらお菓子などを買い、ホテルの部屋に戻ってTVをつけたら日本のアニメとかやってました。「るろうに剣心」や「シャーマンキング」がやってました。吹き替え版でさっぱり分からないながらも、酒を呑みながら観ていたら、疲れているのか、意外に早く酔いが回ってしまい、知らぬ間に寝てしまいました。 後から聞いたんですが、どうやらその酒は焼酎らしく、アルコール度数が21度もあるストレートの焼酎をほぼ一気飲みに近い状態で飲んでたもんですから、そりゃ酔いも回るっちゅうねん。TVも照明もつけっぱなし。早朝5時に目が覚め、風呂に入って、また寝ました。
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