先物取引業者の勧誘 今日仕事をしていましたら、職場にあるTELがかかってきました。 最初うちの女子社員が電話を受けたのですが、誰か男性の方に代わってくださいとのことだったので、僕が電話に出ました。 「○○の林(仮名)と申します。」 ピーンときましたね、これは怪しい、と。なぜなら以前にも電話がかかってきた会社だったからです。○○って会社の名前が、この辺りの地名と同じものだったので、前回は 「どうもこんにちわ。○○の田中(仮名)です。」 って電話をかけてきた時、○○という所に住んでる田中さんだと思いました。 思わず「ああ、これはどうもお世話になってます。」って返しちゃったよ。 前回の電話にでた時は、何か怪しい勧誘の電話であることがに感じ取れたので、すぐに電話を切ってしまったのですが、今日はヒマだし付き合ってあげることにしようと、とりあえず話だけでも聞いてあげようと思ってしまったんですね。 で、今回の林さんは、最初は前回の田中さんと同じように電話をしてきた模様です。最初は企業ということをわからせないように個人名で電話してきて、本題に入る時、株式会社○○って名乗るのは、怪しい勧誘電話の常套手段です。 電話を代わって僕が出たときは、いきなりのビジネストーク口調で、私どもの会社をご存知ですかと聞いてきたので、 「ええ、知ってますよ。以前にも電話をかけてこられましたよね。その時は田中さん(仮名)という方からでしたが」 「えっそうなんですか?(驚いた様子)」 しばらく話を聞いてあげると、どうやらトウモロコシの先物取引の勧誘のようです。名前を尋ねられた時につい答えてしまったので、名前を覚えられてしまいました。 「ラジさん。いまのトウモロコシの相場をご存知ですか?」 知りませんがな、そんなもん。 「これからはトウモロコシの価格が上がるといわれています」 だから何が言いたいのさ。早く本題に入れよ。 「1t単位で取引するのですが、例えば、我々に300万円ほど預けていただいて、それが夏にでも価格が上がって儲かれば嬉しいですよね?」 300万円って軽々しく言うな。俺がそんなに金持ちに見えるか? 「ラジさん。今欲しいものはありますか?」 強いて言うなら彼女が欲しい。 「ご家族のためにいかがですか?」 オレは独身なんだよ、守る家族なんていやしねぇ。
「そんなに儲かるんだったら、林さんもこんな電話をしてないで、ご自分でやったらいいじゃないですか」 と、勧誘電話相手の定番切り返しトークをしてみました。 「ラジさん。インサイダー取引ってご存知ですか?私もできたらしたいんですけど、私がそれをやると違反になるのですよ。」 インサイダー取引って株以外に、トウモロコシなんかでも適用されるんですか? 何か違うんじゃないかと思ったが、それはスルーして話を続けます。 「林さんは会社に入る時に先物取引をしているって知らなかったんですか?」 「知りませんでした」 「おかしいですね、普通は会社に入る前に、どんな業務をしているか調べませんか?それを知った上で採用試験を受けませんか?」 「おかしいですか?仕事内容よりも、条件で会社を選んではいけませんか?」
「すいません。あんまり長話もいけないんで、また今度」 「そうですか・・・ではまた。」 話を中断して電話を切りました。また電話がかかってきたら、今度はもっと奥の部分まで突っ込んで話を聞きたいと思います。どうぞ僕にトウモロコシを買わせてみてください。でも僕は決してやりませんよ。
あれからおよそ2週間後、例の電話がまたきました。 「ラジさーん。○○の林さんから電話」 もう、名指しで電話が来てしまっています。 電話の主は前回と同じく林さん。これから狂おしいトウモロコシトークの始まりです。 林「ラジさん。私のことを覚えてますか?」 そりゃ覚えてますよモチロン。またネタがやってきたのですから。 「前回から新聞とかでトウモロコシの相場を見られました?」 僕「いいえ、見てませんよ。やる気があるなら調べてますけど、やる気ないですから。」 ここで、やる気が無いとハッキリ言っているのにも関わらず、林さんはかまわず話を続けます。 「実はあれから、相場が上がってるんですよ。もし、前回の時点で投資されていたら儲けは倍になっていたでしょうね。」 「へぇーそうなんですか。ところで、○○さんって漢字でどう書くんですか?」 林さんのトークを遮って、会社の正式名称を聞きだし、電話をしながらネットで検索をかけます。しっかりとホームページもあり、見たところ健全な会社のようです。そこのページのリンクから、商品取引所のページでトウモロコシの相場を調べます。 たしかにトウモロコシの相場は順調に上がっているようです。とりあえず嘘は言っていない。HPを見ながら林さんと会社の話、トウモロコシの相場の話を続けます。 「へぇー××(地名)が本社なんですか」 「ええ、私もそこにいたんですけど、今はこっちに来てるんですよ。××には行ったことがありますか?」 「ええ、3回くらいありますよ」 「どんなものを食べました?」 「えーと、そうですね。ラーメンとか、いろいろ」 ラーメンなんてどこにでもある。 「女の子なんかも食べたりしたんじゃないですか?」 「いやそんな、変な棒出したり入れたりなんてしてませんよ」 とか俗っぽい会話もしながらも、林さんは僕に投資を持ちかけてきます。彼いわく、基本は300万円だが、最低は60万円から投資できるとのこと。
是非一度、会ってお話したいと言う林さん。まだ会う段階ではないし、できれば会いたくなんかありません。巧妙に話題を変えて話を続けます。 それからしばらく、僕の個人情報を聞き出そうとする林さん、はぐらかす僕、話は進展しないまま、煮え切らない僕の返答に林さんは今回の交渉を断念したようで、 「今日はこのへんで失礼しますけど、今度は真剣に契約のお話をしますから、ラジさんも真剣に考えておいてください」 「わかりました。よく調べて考えておきます」 第2ラウンドはまたも結構な長電話のうちに終了しました。この様子だと、第3ラウンドは近いうちに必ずやってきます。次回はかなり激しい闘いになりそうです。なんか僕、負けてしまいそうな気がする。
その内容はというと、決して違法行為ではないのだが、あまりに無責任な対応で、儲かるからと次々投資させておいて、損しても俺たちは知ったことではないとトンズラかますそうです。担当者が途中でコロコロ変わり、 「担当ではないから僕に言われてもわかりません」 「僕は今、貴方の担当ではないですからわかりません」 と、逃げるそうです。 僕に電話をかけてきた支店と全く同じところなので、次回の決戦では、 それを武器に対決したいと思います。そのサイトの記事をプリントして、職場に置いておきます。どう反論してくるのか楽しみだ。
前回に電話がきたのは最初から2週間後だったから、次に電話がくるのはそれくらい後だろう。それまでゆっくりと対策を考えることにしよう。某大手サイトの記事をプリントアウトして、それを見ながら今後の作戦を考えることにしました。 そして前回の電話があった時から二日後。 「ラジさーん。林さんって方から電話ですよー」 しまった!まさかこんなに早く決戦の日が訪れるとは! 「お電話替わりました。ラジです。」 「どうもお世話になります。○○の林です。」 ちくしょう林め、こんなに早く電話してくるとは思わなかったぜ。 「大変ですよラジさん!シカゴ取引所でトウロモコシが高騰してるんです!」 「今です!今しかありません!今買うしかありませんよ!」 そうきたか・・・わざとらしくテンションを上げて勢いで契約させてしまう気だな。しかしその時は仕事が非常に忙しく、ゆっくり話を聞いてる余裕なんて無かった。何よりまだ株式会社○○の悪行を晒し上げて撃沈させる作戦が整っていない。 「ちょっとね、今忙しいんですよ。また今度にしてください」 「お時間は取らせませんから!少しだけ時間をください!」 「今ですね、シカゴの取引所でトウモロコシの価格が上がり始めまして(中略)これから東京の取引所でも(中略)これは間違いありません!今が買いです!(中略)ラジさん、私が急いで手配しますので、いくら位なら都合できますか?・・・・」 話が長ぇ! 「だから今忙しいって言ってるでしょ!話が長いよ!また今度!」 ガチャン! 忙しかったのは本当だし、何より本気で契約させようとしている相手に対抗するにはあまりにも準備不足だった。またも前置きばっかりで話の長い林さんに心底イライラして電話を切ってしまった。
予期せぬ終わり方を迎えてしまった先物取引シリーズでした。ひょっとしたら、あの時トウモロコシを買っていたら、大金持ちになれていたかも・・・・ なんてことは思いません。お金というものは汗水流して働いて得ることが一番ですよ。先物取引とは大きく儲かる反面、非常にリスクが大きいものです。大した知識も無く業者に任せていては大損する可能性の方が高いです。 何事にもうまい話には裏がありますから。先物取引のリスクを説明しようとしなかった林さんの会社は信用できません。これで良かったのだと思います。 |