AV女優がやってきた アダルトビデオ、それはこの日本のほぼ全てといっていい性少年が必ずお世話になる、もしくはお世話になったメディアであり、アダルトビデオがこの世に誕生してからティッシュの消費量が爆発的に増え、製紙会社の株もうなぎのぼりでウッハウッハさせた(と思われるほど)革命的なもの。今でも、そしてこれからも日々男子の股間を暴発させるデンジャラスアイテムとして存在し続けるだろう。
「あ、あくまでアダルトなんてついでなんですよついで!」 と無言でアピールしてるわけだ。しかもエロ本を買うときと同じくエロじゃないビデオでアダルトビデオをサンドイッチする定番のテクを駆使してるわけだ。 しかし僕は違う。たしかにエロビデオ初心者のうちは他の映画などのビデオを一緒に借りたりしてたんだけど、必ずエロビデオを一番上にして差し出してた。 (ああそうさ!オレはエロが観たいんだよ!でも、感動映画を愛する文化人的な部分もちゃんと持ち合わせているんだぜ。そこんとこ誤解しないでくれよ。) とショップの店員からしてみればどうでもいい無言のアッピールをしていたものだった。 ああ、青臭い若かりし頃の青春。そのうちエロビデオのみ5本も6本も借りて「2泊3日で。」なんて平気で言えてしまうほどイヤなレベルアップをしてた。
「おいおい、AVだよ!AV女優だよ!」 「マジで?!見に行こうか。」 「おう、休憩時間に見にいこうぜ!」
かつての大人気AV女優の朝岡実嶺。Vシネマでは「けっこう仮面」とかにも出てる人。当然ながら僕のイチ押しチェックリストにも入っていた彼女が地元のレンタルショップに来店するってんで、喜び勇んで見に行くことにした。 バイト仲間である友人Yと、こともあろうに同じバイトの女の子二人を引き連れて。
前置きだけで異常に長くなってしまったので続きは後編で。 イカ臭い男共が群がる握手会の様子をお送りします。 <後編> 「これからAV女優のサイン会があるから見に行くんだけどさ、行く?」 「え〜行く行く。見てみたいっ」 僕らの街のレンタルショップにやってきた人気AV女優の朝岡実嶺。
バイトの休憩時間を使って友人Yと、AV女優を見てみたいという好奇心旺盛な女子高生T子とM美を連れだって地元のレンタル屋へ。実際のところ、朝岡実嶺を知っていたのは自称エロビデオレンタリストである僕だけで、残りはただアイドルを見に行くようなノリで行く、ただ好奇心丸出しなだけの連中。 「AVに出てる娘ってどんな子なんだろうね?」 「さあなー、見たことないからなぁ。」 そんなことを友人Yは言ってたが、僕は好奇心半分、エロ心半分でエロ本で見た実嶺ちゃんの姿を思い浮かべていた。レンタル屋へ向かう僕のマイハートはドキドキ。惜しむらくは、まだ朝岡実嶺のビデオを観たことが無い。それだけが悔やまれた。
彼女はフリッフリの黒いミニスカートで、ロリポップなのかアダルティックなのかわからない格好で、なんか普通にCD買ってた。 これが一般のアイドルとAVアイドルの違い。同じテレビに映ってる人でも、放送電波に乗って映ってる人とビデオデッキで再生されている人の違い。他の客に混じって店内をブラブラしていた。
T子とM美も素直に感心してた。 「まあ、今のAVはみんなカワイイよ。」 Yも無関心を装っていたが実嶺ちゃんの魅力に参っていたようだ。 実嶺ちゃんは背が150数センチと低い。でもミニスカートから出た脚から見てもムッチムチでボインボインでなんかたまらない。「次は絶対彼女のビデオを借りるぞ!」と僕に決意を抱かせるのに十分なフェロモンを振りまいていた。
朝岡実嶺目当てでやってきた輩となんだなんだと覗いている野次馬で数十人の人だかりが。実嶺ちゃんの挨拶のあと、サイン&握手会が始まる。どうやらさらに実嶺ちゃんとツーショットで写真を撮ってもらえるという特典つき。 「はーい、じゃあみなさんこの前の列にならんでくださーい。」 司会者が実嶺ちゃんの前につくられた通路に並んでくださいと促す。しかし野郎も多いが女性ギャラリーも多いせいか、なかなか前に出る男がいない。 よし、ここはエロビデオレンタリストとして僕が先陣をきらなくてはならない。 「よし、オレ行ってくるよ。」 そう言って勇ましくも実嶺ちゃんの前へ歩み寄る僕。 「朝岡実嶺です。よろしくお願いします。」 「よ・・・よろしくおねがいしましゅ(噛んだ)」 そう言って握手をした。実嶺ちゃんとは言っていても彼女は僕よりも年上。正直すごく緊張した。彼女の小さくてやわらかい手にちょっぴり感動しながらもレンタル屋のおばちゃんにツーショット写真を撮ってもらう。こんなチャンスを逃す手はないと、できるだけ実嶺ちゃんにくっついて撮ってもらった。でもってサインも貰った。 「お名前はなんて言うんですか?」 「あ、え・・・ラ・・・ラジです。」 「じゅあラジさんへって書きますね。」 うふふ・・・・ラジさんへって書いてもらっちゃった。エヘヘ。 そしたらいつの間にか長蛇の列ができていて、普段から実嶺ちゃんにお世話になってるであろう野郎共が照れくさそうに握手を交わしていた。 だんだん野郎共もノッってきたのか「あの・・・腕組んでもらっていいですか?」と腕を組んで写真を撮ってもらってる奴もいた。 ちくしょうアレ・・・アレ・・・実嶺ちゃんのおっぱいがモゴア! くぅ〜なんだアイツの幸せそうな顔は、いい思いしやがって!こうなったらもう一度並んでやるかと思ったが、さすがにT子やM美にドン引きされてしまうのでやめておいた。
見ると店内にその時撮った写真の数々がデカデカと貼り出されている。あの時実嶺ちゃんの前に勇ましく突撃していった戦友たちが晒し者にされている。 おおケビン、お前のその引きつった笑みがイカしてるぜ! ムム、お前は実嶺ちゃんと腕組みしたカールじゃないか。フフッ、お前のその右腕に神経を集中している様が手に取るようにわかるぜ。 あれ?でも・・・自分の写真が無いな・・・・・ まあ・・・写真を貼るスペースが無かったからかな?ま、カウンターで貰えるだろう。 しかし何かビデオをレンタルしなければ写真はもらえないらしい。かぁ〜さすがに商魂たくましいよな。よし、そうなりゃ実嶺ちゃんのビデオを借りてやろうじゃないの。 「ああ・・・あの時の実嶺ちゃんがビデオの中ではこんなに乱れて・・・・ハァハァ・・・」 いつもとは違う興奮が確実に味わえるであろう期待にワクワクしながら、今日は実嶺ちゃんとの写真を片手にぶっこ抜いてやろうと思いながら、レジカウンターに行ってみたら、 「いやー写真撮ってたパートさんが操作間違えて最初の何枚かは撮れてないんですよ。」
そういえば、あのおばちゃんカメラの操作がわからないのかマゴマゴしてやがった。ちくしょう早目に並んでいたのが裏目に出た。くっそー実嶺ちゃんとの・・・実嶺ちゃんとの甘いひとときを返せ!!今夜のぶっこ抜き5割増アイテムを返せ!!
そしてお世話になりました。たしかに貴女は清純派AV女優としてまばゆいばかりの輝きを放っていた、歴史に残るAVアイドルでしたよ。 |